「きょうの料理」初夏の保存食特集で「割り梅の甘露漬け」のレシピが紹介されました。
2020年6月3日に放送されました。
紹介してくれるのは、料理家の舘野真知子さんです。
7つの梅のレシピが紹介されましたので、それぞれご紹介していきます。
目次
割り梅の甘露漬けのレシピ
分量
青梅 500g
塩 約20g
リンゴ酢 大さじ1 (好みの果実酢でも可)
グラニュー糖 350g
1.汚れを落とす
まずは青梅を入れたボールに水を入れて、汚れを洗い落とします。
洗い終わったら、紙タオルで水分をふきます。
2.なり口取る
竹串でなり口を取っていきます。
なり口とは青梅のヘタのこと。
なり口がついたままだと、付け込んだ時に落ちてしまうので、今のうちに取っておきます。
3.切り込みを入れる
梅に切り込みを入れて行きます。
梅には線が入っているので、その線に沿って包丁を当てて、ぐるぐると回すように切り込みをいれます。
4.梅を割る
梅を板を使って割っていきます。まな板でOKです。
切り込みを入れたところを上にして、板をのせ、体重をかけて割ります。
5.スプーンで種をくり抜く
スプーンで種をくり抜きます。
種と果肉を分けたら、果肉の重さを計ります。
その果肉の重さの5%の塩を使います。
※番組では塩 約20gと紹介されていました。
塩を入れる理由
塩で梅のアクをとることができ、下味をつけることができます。
あまじょっぱい風味を作れます。
ボールに塩をいれます。
種は捨てずにしょうゆ漬けにすると、梅醤油を作ることができます。
6.重しをする
水をいれたボールで重しをして、1時間ほど置きます。
ポイント
おもし800g~1㎏(果肉の約2倍)
どんどん水分が外に出てくるので、余分な水分をざるで切ります。
7.リンゴ酢を加える
りんご酢 大さじ1を加えます。
または好みの果実酢でもOKです。
酢を入れる意味は?
砂糖をいっぱい入れると発酵して風味が変わったりします。
過剰な発酵を抑えるために酢をいれます。
8.保存瓶を用意する
保存瓶に焼酎(35度以上のもの)を適量すすいで消毒します。
入れる容器は耐熱ガラス製保存瓶 容量1.3リットルがおすすめです。
9.保存瓶に梅を入れる
まず梅の半分量を入れます。
次にグラニュー糖 350gを 1/3~1/2量ずつ入れます。
そして、次にまた残りの梅を入れます。
最後に残りの砂糖を、梅をカバーするように入れます。
こちらで完成です。
10.置く
まず常温で1日間置いておきます。
そのあと、冷蔵庫に入れ、約10日間置きます。
時々容器をゆすり、グラニュー糖をなじませてください。
冷蔵保存で約6か月持ちます。
梅の甘露づけの味は?
とてもコリコリしていて、歯ごたえが良い音がします。
まろやかな甘みと酸味が楽しめます。
ちょっとしたおやつにもなりますよ。
甘露漬けの漬け汁でピクルスをつけることもできます。
ミックス梅ピクルスのレシピ
材料
きゅうり、にんじん 各100g
パプリカ(赤、黄)各40g
みょうが 3個
たまねぎ 50g
割梅の甘露漬けの漬け汁 1カップ
塩 小さじ1
ローリエ 1枚
黒こしょう(粒/あれば)小さじ 1/2
1.野菜をポリ袋に入れる
野菜をポリ袋に入れます。
手で揉んでなじませ、冷蔵庫で2時間以上置いたら完成です。
青梅ビネガーのレシピ
夏の疲れが吹っ飛ぶ青梅ビネガーのレシピをご紹介します。
材料
青梅 1キロ
氷砂糖 600g
リンゴ酢 5カップ
1.水につけてアクを抜く
たっぷりの水に1-2時間つけてアクを抜きます。
水気をふき、なり口をとっておきます。
2.保存瓶の準備
耐熱ガラス製保存瓶 容量4リットルを使います。
焼酎(35度以上のもの)を適量すすいで消毒します。
3.保存瓶に梅を入れる
ごろーんとそのまま梅を半分いれます。
氷砂糖 600gを加えていきます。
梅、氷砂糖と交互に層になるように入れて行きます。
リンゴ酢をカップ5、加えます。
4.置く
暗く涼しいところに約1か月間置きます。
1日1回瓶をゆすり、氷砂糖を溶かしてください。
1か月して氷砂糖がとけたら、梅のみを取り出します。
この時期になると梅のエグみが出てくるので、それを避けるために取り出します。
エキスが十分に出たら、梅とビネガーを分けて保存します。
暗く涼しいところで約1年間保存が可能です。
5.青梅ビネガードリンクを作る
青梅ビネガーを炭酸水で割ると、爽やかな味のドリンクになります。
舘野さんの夏の畑仕事のリフレッシュにはこの青梅ビネガーが欠かせないそうです^^
残り梅の刻みピクルス
青梅ビネガーに付け込んだ梅を6個使って、ピクルスを作ります。
ホットドッグにトッピングして食べます。
材料
青梅ビネガーに付け込んだ梅 6個
たまねぎ(小) 1/2コ(75g)※みじん切りにして水にさらしたもの
塩 小さじ1
クミン(ホール) 小さじ1
1.梅を刻む
ペーストになるまで梅を細かく刻んでいきます。
2.調味料を混ぜる
梅を刻んだら、たまねぎ、塩、クミンを加えてください。
エスニックなピクルスになります。
ホットドッグにたっぷり添えて食べるのがおすすめです。
梅とクミンの新感覚が楽しめます。
梅ジャム
完熟梅を使って、梅のジャムを作ります。
梅の香りを引き立てるすっきりとした甘さのグラニュー糖を使用します。
材料
完熟梅 1キロ
グラニュー糖 700g(梅の重量の70%)
1.梅の下準備
完熟梅はやさしく洗い、水気をふき、なり口を取っておきます。
2.梅を煮る
水をいれて梅を下茹でします。
ヒタヒタの水を加えて強火にかけます。
なぜ茹でるのか?
下茹でしておくとアクが取れるからです。
鍋は酸に強い鍋(ホウロウやステンレス製)がおすすめです。
3.アクを取る
お湯がわいてきたら白い泡、アクがでてくるので、取り除いてください。
沸騰したら弱火にして、アクをとりながら約15分間茹でます。
4.氷水で冷やす
しばらくすると、濃厚な香りがしてきます。
15分して果肉がやわらかくなったら、氷水にとって冷まします。
5.種を取り除く
ざるに上げて水気を切り、種を取り除きます。
取り除くコツは種をもって指でこそげとるやり方がおすすめです。
種の周りについた残りの果肉も無駄にしないでジャムするために、種をざるの上でこして、残った果肉を取っていきます。
6.ジャムを作る
とりだした果肉を鍋にいれます。
そこにグラニュー糖 700g(梅の重量の70%)を加え、中火にかけて煮立てます。
ジャムが煮立ったらアクを取り、弱火でコトコト煮ていきます。
ゴムベラで混ぜながら20分ほどすると、軽いとろみがつきます。
これで完成です。
7.瓶を消毒する
水に耐熱性の保存瓶、保存瓶のふたを入れ、中火で火にかけます。
沸騰したら弱火で約5分間煮沸します。
火傷しないようにさいばしで取り出し、清潔なフキンの上に伏せておきます。
8.ジャムを保存する
できたジャムを瓶につめていきます。
熱いうちに保存瓶にジャムを入れます。
作業用の手袋をして、漏斗を使ってジャムを瓶に入れます。
ジャムは瓶の9割くらいまで入れて良いです。
この梅ジャムは冷蔵保存で約6か月持ちます。
梅ジャムポン酢
梅ジャムをアレンジしたレシピです。
材料
梅ジャム 大さじ4
だし 大さじ 2と2/3
しょうゆ 大さじ8
作り方
材料を混ぜるだけです。
茄子など、旬の夏野菜にかけて食べます。
あまじょっぱくて甘みたっぷりの和風調味料です^^
牛乳×青梅ビネガー
青梅ビネガーを牛乳で割ると、まろやかなドリンクになります。
舘野真知子さんプロフィール
舘野真知子さんは料理研究家です。
管理栄養士でもあります。
栃木県出身、実家は専業農家でした。
管理栄養士として病院に勤務した後、留学して料理を学びました。
帰国後はフードコーディネーターとしてメディアで活動。
今は料理家としてテレビなどに出演しています。
神奈川県葉山町在住。
感想
どれも作りたい!と思うものばかりで、すごくおいしそうでした。
ビネガーも梅ジャムも一度作ると半年持ちますし、色々とアレンジがきくところも魅力的です。
仕事や家事の合間に青梅ビネガーの炭酸割りを飲んで一服入れたいですね。